私と過敏性腸症候群の出会いは今から5年前くらいの、
新しい職場に転職したばかりの頃になります。
人間関係になかなか慣れることができず、また仕事内容も神経を使うものだったので、
緊張から下痢が止まらなくなり、トイレに行く回数が増えていきました。
子供の頃から試験などで緊張が高まると下痢気味になり、トイレに行きたくなる傾向があったのですが、
しはらくするといつも自然に治ってしまったので、その時も最初は何もしないで放置しておきました。
しかし下痢気味の状態が数週間も継続すると、さすがにこれはいつもと違うと思い、
ドラッグストアーで販売されている市販の胃腸薬を飲み始めましたが、一向に改善しなかったのです。
そのため3、4ヶ月が経過した頃、自宅の近くにある胃腸科に行ってみましたが、
最初は医師の触診により、肛門部分の検査が行なわれました。
その後は腸内視鏡検査で、腸内に異常がないかの検査が行なわれましたが、
特に異常はないということで安心しました。
また特に腸に異常がないのに、下痢の症状が繰り返されるのは、
職場での緊張が原因なのではないかということで、医師からは過敏性腸症候群と診断されました。
そんな病名を聞くのは初めてだったので、少し戸惑ってしまいましたが、
医師からは早めに治療を受けて良かったと言われました。
その理由としては、たかが下痢だと思って放置しておくと、痔ろうになるリスクが高まるからだそうです。
また痔ろうになってしまうと、入院して手術しなければならず、
私の場合もあともう少し放置していたら、痔ろうになっていた可能性があると言われました。
医師からはコロネルという薬を処方され、あとは水分、特にお酒を飲みすぎないように指導されましたが、
きちんと薬を飲み、その指導通りに水分を控えていたら、症状は少しずつ改善していったのです。
その胃腸科には数ヶ月は通いましたが、症状がかなり良くなった頃に医師から、
過敏性腸症候群の原因となっている緊張を改善しないと、
また下痢になるということで、心療内科に行ってみることをすすめられました。
その後は医師のすすめる通りに、心療内科に行ってみましたが、
そこで処方された精神安定剤などを飲むことにより、過敏性腸症候群の症状は落ち着いております。
また医師から処方された薬の他に、ドラッグストアーで販売されている新ビオフェルミンSを、
毎食後に飲むようになりましたが、これも過敏性腸症候群の再発防止に、役立っていると思うのです。