今回は私の過敏性腸症候群の体験談とその克服方法を話させてもらいます。
私が過敏性腸症候群を発症したのは20歳、大学生の頃でした。
それまでは特にお腹が弱いなどの悩みもなかったのですが、
そのころから頻発する下痢に悩み始めました。
特に症状が強く出るのが通学時の電車内です。
当時の私は軽い視線恐怖症だったので、向かい合うように座らなければならない電車が苦痛でした。
立っておけば問題はないのでしょうが、私は腰痛を抱えていたため座らざるを得ませんでした。
その苦手意識からか電車に乗るとお腹がギュルギュル鳴り出すというのが
一種の条件反射のようになっていました。
ただ、幸運にもトイレが我慢できないほどの腹痛という訳ではなく、
何とか大学の最寄り駅までは我慢できる程度の症状でした。
「この症状何とかならないかな…」と思い、何となく症状を検索してみると、
そこで初めて「過敏性腸症候群」という言葉を目にしました。
そして最寄りの精神科に通うことに。
そこで処方されたのが腸の蠕動運動を抑える薬と、
腸に溜まった余計な水分を吸収してくれるカルシウム剤でした。
前者の薬を毎食後、症状が出やすい電車に乗る前に後者の薬を飲み始めました。
薬の効果はかなり実感しやすいもので、完ぺきではありませんでしたが
10回起こっていたのが3回くらいに減らすことが出来ました。
これのおかげで「電車に対する恐怖心」もいつの間にか薄れていき、
いつしか自分の中で「電車=下痢」という感覚がなくなっていました。
ただ、すぐにという訳ではなく、そこまで至るのに2年ほどはかかっています。
また、食事面でも気を使いました。
担当の精神科の先生曰く、
「精神的な原因によって過敏性腸症候群を起こす人は食事面でも気をつけなければならない」
ということでした。
特に注意されたのがカフェインを含むコーヒーや濃い緑茶、
トウガラシやニンニクなどの香辛料、冷たい飲料、牛乳、脂っこい食事などです。
ですので、まずは朝食時に毎朝飲んでいた牛乳をやめました。
そして夕食はほぼ毎日から揚げやラーメンなどの脂っこいものを食べていたので、
それらをやめ焼き魚などの日本食に切り替えることにしました。
こういった食事面での工夫を続けることにより、さらに下痢の症状を抑えることが出来ました。
たまにラーメンなどを食べますが、かなりの高確率で下痢をしてしまうので、
やはり食事療法が重要なことは確かなようです。
このような治療を3年ほど継続し、あれから5年以上経過した今では薬は全く服用しておらず、
食事療法のみの継続となっています。
今では食事「療法」といった感覚もなく、あっさりとした食事が普通になっていますので、
特にストレスを感じることもありません。
脂っこい食事がしたくなったときは下痢をしても生活に支障のない
休日前(金曜日)の夕食に食べるようにしています。
あっさりとした食事に腸が慣れたせいか、ほぼ100%の確率で下痢をしてしまいますが、
家にいる場合には特に気にしないようにしています。
よく「ストレスをなくしましょう」と言われますが、そんなことが簡単にできたら、
そもそも過敏性腸症候群に悩むことなんてありません。
ですので、私の経験から言わせてもらうと過敏性腸症候群の治療は
「薬物療法+食事療法」を基本とし、長い目で見て治療していくのが良いのではないかと思います。
谷本晴行
私も半年前からおなかの調子が悪く、通院中です。私の場合は便秘型 ガス型の過敏性腸症候群と言われ大腸内視鏡検査をしたのですが、昔盲腸の手術をしたので癒着しているそうです。痛くて途中でやめました。今薬で治療̪してます。このままだと大腸の検査はもう出来ません。薬で長い目で見て直していきたいと思っています。