過敏性腸症候群かも知れないけれど、
どの医療機関を受診したらいいのかわからない。
という人もいるでしょう。
この病気は便通の異常や腹痛などの身体症状に加えて、
精神的なことが関わっていますので、
専門家としては、
消化器内科、心療内科、精神科が挙げられます。
はじめて診療を受ける場合は、
まず消化器科あるいは消化器内科を受診するのが一般的でしょう。
また、緊張したり心配事があると症状が起こる場合や、
辛い症状が続いて精神的にもまいっている場合は、
はじめから心療内科を受診する方法もあります。
いずれにしても、過敏性腸症候群では、
消化管は見た目に変化はなく、
機能的な面で異常が起こっているわけですから、
患者自身の感じ方や自覚症状の説明が、
治療を進める上での欠かせない情報となります。
医師は、患者がどんな症状で、
どんなことに困っているのかを話してもらうことで、
病気の原因を探り、患者に合った治療法を考えてくれます。
心療内科は心身症を扱う専門家で、
そのなかでも過敏性腸症候群は一番多い病気で、
心身両面から治療していくことになります。
面接を繰り返しながら治療者と一緒にその原因を考え、
考え方を変えたほうが症状改善に繋がると考えられる場合は、
改善方法を一緒に考えていきます。
人の行動は簡単に変えることはできませんが、
医師と面接を繰り返していく中で、
徐々に変化し、前向きに生活できるようになるでしょう。