大学受験を控えた高校3年生の時のことです。
志望校へはまだ学力が足りておらず、
受験の失敗への不安と焦りから勉強もなかなかはかどらない状態でした。
それでも毎日何時間も勉強し、なんとか頑張らなくてはと必死でした。
体調は少々優れなくても授業も休まず真面目に受けました。
そうやって受験に向かって日々頑張っていたある日、
授業中にひどい腹痛に襲われトイレに。
普段からどちらかというと便秘気味で、毎日のお通じもなかった私でしたが、
その時は水状のひどい下痢の症状が出ました。
特に冷たいものを食べてお腹を冷やしたわけでもなく、食あたりでもありません。
その時はどうしてだろうという感じで原因は分かりませんでしたが、
トイレに行くと腹痛の症状も治ったので、特に薬を飲んだり病院に行くこともなく深く気にせずにいました。
でも、その後はは腹痛を起こし下痢をすることが頻発するようになり、
今まで便秘気味だったのに何かおかしいなと少しずつ感じ始めました。
するとしばらくして今度は固い便が出るようになり、あれだけひどい下痢だったのに何で?という感じです。
それからは水状と硬い便を繰り返すようになってきたのです。
いつまた腹痛が来てしまうかと思うと授業にも全く集中できず、本当に辛かったです。
これは明らかにおかしいということで病院に行きました。
特に精密検査などはしなかったのですが、その症状と今自分が置かれている状況を話すと、
先生はすぐにピンと来られたのか「過敏性腸症候群ですね」と言われました。
それまでそんな病名は聞いたこともなかったので、
どれだけ重篤な病気になってしまったのかと恐くなったことを今でもハッキリ覚えています。
先生の説明ではやはりストレスが原因だと言われ、私の場合はまさに受験へのストレスでした。
過敏性腸症候群には便秘型・下痢型・便秘と下痢を繰り返す混合型という3つのタイプがあって、
私はその混合型だろうと言われました。
その先生は漢方薬に力を入れている先生だったので、私にも漢方が処方されました。
効き目は緩やかだと聞いていたのですが、気休めの為にも飲み続けました。
結果、症状は少し和らぎました。
今思えば、自分の症状の原因が何なのか分かったことで安心したというのもあったかもしれません。
それからは、お腹を冷やさないように特に注意して受験に向けて頑張り続け、
なんとか無事に終えることができました。
すると受験が終わった途端、ビックリするくらい症状が治まったのです!
あれほど分かりやすかったことはありません。
受験へのストレスがこんなにも腸に影響を与えていたのだと改めて知り、
ストレスの恐さを思い知りました。