過敏性腸症候群とは、
ストレスが主な原因で起こる
腸の機能異常のことを指します。
お腹が痛くなって下痢や便秘を繰り返し、
ころころした固い便や止まらない下痢が出て、
ガスも溜まって苦しいのに、病院で検査しても
何ともないと言われてしまうのが特徴です。
男性は下痢を引き起こしやすい下痢型が多く、
女性は便秘を引き起こしやすい便秘型が多いですが、
どちらもお腹の痛みやガス溜まりを伴って非常に辛い思いをします。
特に下痢型の多い男性は、乗り物に乗っていると
急にお腹が痛くなるので乗り物に乗れない、
職場の一番大切な場面で時に急に便意をもよおすため
結果が残せない、という辛さがあり、
社会生活に支障をきたすことが問題となります。
腸は脳と自律神経でつながっているため、
とてもストレスの影響を受けやすい臓器です。
脳でストレスを感じると自律神経を通して腸に直接ストレスが伝わり、
便通に悪影響を及ぼします。
便通は規則正しい生活を送らないと、すぐに乱れてしまい、
下痢や便秘を引き起こしやすいものです。
ストレスの他にも、水分と食物繊維の少ない食生活や睡眠不足など、
脳と腸をつなぐ自律神経が乱れるものも便通に影響します。
この腸の機能異常の改善には内服薬も有効ですが、
規則正しい生活を送り、ストレスを上手に解消することで
改善する場合も多いものです。
ストレスを上手に解消するために趣味を持ったり、
気の置けない人と健康によいものを食べたりして、
薬に頼らず改善することも必要です。