過敏性腸症候群の症状がで始めたのは、元を辿れば10歳の時でした。
冷たいものも食べていないのに急に下痢をしたり、腹痛が出るようになって、
それが13歳頃から便秘と下痢を繰り返す症状に変化していきました。
便秘のあと下痢になるということで、便秘にさせなければ良いと思い、
便秘を改善するために乳酸菌の薬や繊維質の多いものを取ったり、下剤を使うこともありました。
一度便秘になると1週間でないのは当たり前で、
お腹の中で便が固まったのでは?というほど苦しくなりました。
浣腸をしてもなかなか出せず、何時間もトイレにこもり、指で便をかき出すことも多かったです。
本当に苦しい時間でした。
でも便秘の時期を過ぎると今度はひどい下痢になって、止まらなくなり点滴を打ちに行ったこともありました。
便秘だけなら良いのですが、下痢と交互にくる症状であったため、
やはり便秘だけの対策ではどうにもならなかったのです。
病院に行くと、精神的なものだからと言われて、精神薬や漢方などを勧められ、いろんな種類を試しました。
でもどれもほとんど効果はなく、症状はむしろ悪化していきました。
もう、薬では治せないと薄々感じていた私は、やはり腸に問題があるのではないか?
と考えるようになっていました。
でも、大腸内視鏡をしても問題は見つからなかったので、
病院では精神的な方向以外相談には乗ってもらえませんでした。
インターネットで、過敏性腸症候群のことを検索していても同じような情報ばかりで、
もう何も得られないなと思ったりもしていましたが、
ふと、海外ではどんな治療をしているのだろう?と思い、
英語で過敏性腸症候群のことを調べてみました。
そこで、アメリカの病院のホームページに、アレルギーからくる過敏性腸症候群というものを見つけました。
私がその時見たのは、セリアック病という小麦グルテンに対するアレルギーを持つ人の病気でした。
私は、パンが大好きで毎日食べていたので少し引っかかるような気持ちになりました。
でも、まさかアレルギーなんてないだろうとそのときは流してしまったのですが、
またそれから少ししてテレビで夏木マリさんが遅延性アレルギーのことについて話していたのです。
遅延性アレルギーというものを初めて知った私はとても興味を持ち、
自分の症状もそこからきているのではないかと思いました。
すぐに遅延性アレルギーの検査を受けられるクリニックを探して受けにいき、
結果が出たのですがやはり小麦グルテンと乳製品のアレルギーが異常に高く出ていました。
その日からこの食品を食べないようにしたところ、今までとても辛かった症状が軽減したのです。
完全に治ったわけではないですが、15年以上苦しんできた症状が初めて軽減したことにとても驚きました。
少し道が開けたような気がして、アメリカの治療を調べたことと夏木マリさんには感謝しています。