予期不安

通勤時に腹痛と便意を感じ、途中下車。

排便を済ませるとスッキリしたので、

その日は電車に乗れたものの、

後日またも腹痛と便意を感じ、

やがて「電車にのるとトイレに行きたくなるのではないか」

という不安を感じるようになる人がいます。

 

こうした不安を予期不安といって、

この不安感が新しいストレスとなって、

大腸のわずかな動きまで痛みとして感じ、

それに伴って便意や腹痛を起こしてしまうのです。

 

電車の中などでトイレに行きたくなるタイプでは、

各駅停車の電車には乗れるが、

急行には乗れないといった人もいます。

このことから、過敏性腸症候群のことを、各駅停車症候群と呼ぶことも。

 

トイレに間に合わないと困るという予期不安のために、

はじめは急行電車だけがダメだった人が、

そのうち長距離ドライブにも出かけられなくなったという例もあります。

 

一人で行動しているときは何ともないのに、

長時間にわたって集団行動をしなければならない場面になると、

いつ便意が起こるかわからないという予期不安に駆られるのです。

 

症状が酷くなると、症状がいつ起こるかわからないため、

外出しにくくなるという人までいます。

 

子どもの場合でも、授業やテスト中に

緊張することで便意が起こり、

それが習慣化してしまうケースがあります。

 

このような予期不安によって症状が現れる人は、

通勤の場合は帰りの電車では腹痛が起こることはなく、

休日に一人で出かけるときは、トイレのために途中下車することもありません。

 

こういった人の治療には、下痢止めというよりも、

心の不安を取り除く、抗不安薬が有効な場合が多いです。

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