私が過敏性腸症候群を発症したのは、中学生の頃でした。
今思えば、人間関係に問題がありました。
とあるテストの日、とても大きな音で腹が鳴りました。
最初は気にしていませんでしたが、腹が減っていないときにも腹鳴りが大きな音で頻繁に鳴り、
授業も高校受験も集中できませんでした。
高校に上がっても腹鳴りは収まらず、授業中に鳴ると集中できなくなるので、
一応パンなど軽めの食料を休み時間の間食用に持って来たりしていましたが、
あまり意味がありませんでした。
そして、入学して半年後、噛み合わせやストレスのせいか歯を噛みしめる癖や、
舌の位置が分からなくなり舌癖がついたりして、唾を飲み込む癖がつきました。
それから、腹が張るようになり、学校から帰るころには、
制服のスカートのチャックを緩めないと履けないぐらいに腹にガスが溜まって毎日苦しかったです。
休憩時間にトイレに行っても、ガスがうまくでなかったりして、
ガスのことばかり気になってしまい授業やテスト、部活も冷汗が出たり、
ガスが溜まりすぎて腹が破裂しそうなぐらいになり全く集中できず、
成績も下がる一方でした。
授業合間の休憩時間に、一時間終わるごとにトイレに行っていたせいか、
少し変な目で見られることもありました。
人がたくさん集まる朝礼の時間が一番つらかったです。
においなどもやはり気になります。
同時に下痢や、便秘も繰り返していました。
学校では、教室の位置はトイレが近くにあり、
たまたま人があまり使わないトイレだったので、
そこに休み時間には逃げ込むようにして毎日を過ごし、
進路には進めませんでしたが、なんとか卒業しました。
毎日、気分が憂鬱で仕方がありませんでした。
お休みの日に、電車に乗って、外出するときもガスが出そうになったり、
腹が張ったりで苦しくて旅行や、ライブなども楽しめません。
家しか安心できる場所がありません。
家族や友達にも分かってもらえないので一人で毎日泣いていました。
高校を卒業後も、専門学校に通っていましたが、本当に耐え切れずに辞めてしまいました。
その年に、病院で検査を受けました。
血液検査、エコーで腹を診てもらったりしました後、次は大腸ガンの検査もしました。
それでも異常は見つからず、先生には「過敏性腸症候群の可能性が大きいです。
男性用のお薬はありますが、女性用のお薬はまだ開発されていません。
うまく付き合っていくしかないです。」と言われ命に関わる病気ではありませんが、
もしかしたら一生このままなのかもしれないと絶望しました。
私は、少しでも過敏性腸症候群を安らげるためにも、朝は便を必ず出していく、
冷たい飲み物を飲まない、ストレスをなるべく溜めない、運動を兼ねて腹筋を毎日する、
お腹は冷やさないなどの方法は実践しています。
今も定職に就けずに、短期のバイトをしたりして生活をしています。
私はもう7年~8年過敏性腸症候群を患っており、
苦しすぎて嫌になることもありますが、家にいることで少しは和らいでいます。
過敏性腸症候群は「逃げ」ではありません。
環境を変えることも大切だと思います。
ストレスをためないことが一番だと思います。
周りに理解が得られなくても、いつか治ると信じて毎日生きています。