たしか中学生くらいから、過敏性腸症候群に悩まされ続けてきたと思います。
便秘と下痢を繰り返す厄介なタイプで、
貴重な青春時代をこのせいで無駄にしたこともあります。
いつもはガッチガチの便秘症のくせに、急に下痢の波がやってくるのです。
しかも、思春期の女の子ですから、先生にトイレに行ってきますとはなかなか言い出しにくく、
本当に大変な思いをしました。
通学途中のバスや電車で襲われることも多く、そんな時はまさに、遅刻覚悟の「各駅停車」。
トイレがついている車両のこともありましたが、それは利用しませんでした。
なにせ便秘のあとの下痢のため、一度に長時間頑張る必要があるので、
降車してゆっくり臨んだ方が落ち着けるからです。
そのせいで、単位を落としかけたこともあるくらいです。
通学中の腹痛も、高校生まではなんとか学校まで我慢するようにしていたのですが、
ある事件をきっかけに、無理せず各駅停車をする方向に変えました。
一度、腹痛で通学バスの中で倒れたことがあるのです。
その日は、バスに乗るまではいつも通りの体調だったのですが、
道のりの半分が過ぎた頃、急に腹痛が走りました。
これはいつものやつだ、と思って、なんとか心を落ち着けて、
全然関係ないことを考えるように心がけて、やり過ごそうと頑張りました。
でも、きっとそれ以外にも体調が悪かったのでしょうね、
目的地に着いて、立ち上がったところで、サーッと頭の血の気が引いて、
床に倒れ込んでしまったのです。
不幸中の幸い、終点で降りるはずだったので、
他の乗客に大きな迷惑をかけることは無かったのですが、
なにせ通学に使うバスですから、同じ高校に通う生徒がわんさかいるのです。
その中にいたクラスメイトが、タクシーを拾ってくれ、
病院に行く手配までしてくれたので何とか助かりましたが、
その翌日から私はクラス中で病弱女子扱い。
もちろん、トイレ関係の腹痛だったということは必死に隠し通しましたが。
それ以来、お腹が痛くなったらすぐ降りる!を心がけているので、
遅刻常習犯にはなりましたが、人に迷惑をかけるようなことはなくなりました。
担任にだけは過敏性腸症候群だということを説明したので、
ひどく怒られることはありませんでしたが、必要以上の気遣いで、申し訳なくなることもありました。
大人になってからは、自分のタイミングでトイレにも行けますし、
周りも理解のある人ばかりで助かっています。
ただやはり、腹痛はつらいですし、お尻の調子も悪くなるので、治せるものなら治したいですね。