過敏性腸症候群と付き合って20年

症状が始まったのは、10歳の頃でした。

クラスの仲間とうまく行かず、学校に行きたくありませんでした。

 

毎朝「お腹が痛くなれば、学校に行かなくてすむのに。痛くなれ」

と思っていたら、本当に痛くなってきたんです。

お腹を下し、トイレからなかなか出れず、そのまま学校を休む日が何度かありました。

 

日々が過ぎていき、クラスメイトとうまく付き合え始めたんですが、

授業中に「今、お腹が痛くなったらどうしよう」という不安感がよくやってくるようになりました。

いつのまにか”お腹が痛くなればいいのにが痛くなったらどうしよう”に変化していたんです。

 

トイレに行きづらい環境、朝礼中、授業中やテスト中に限って、お腹が痛くなり、

痛くなったらどうしようと思えば思うほど、我慢できなくて、何度もトイレに走り、いつも下痢をしていました。

 

悲惨なのはトイレのない環境でした。

校外学習や修学旅行中の移動のバスは今も鮮明に覚えています。

冷や汗をかきながら、耐えて耐えて、降りた瞬間にトイレに走り、またいつもの下痢。

といっても、ほぼ水や泡のようなもので、排泄という感覚はありませんでした。

 

中学生になっても、状況が変化しないままでした。

中学3年になり、高校受験が近づくにつれ、怖かったのは、受験の最中に、

一番大事な時に、お腹が痛くなったらどうしようということでした。

 

そんな時、保健の先生から、心療内科に行ってみることを提案されました。

当時はまだめずらしく、カウンセリングなどあまり耳にしない時代でしたが、

何かしないとと思い、心療内科の予約をしました。

 

すごいやわらかい印象の先生が話を聞いてくださり、

その時に初めて過敏性腸症候群という名前を聞きました。

私の場合は緊張・ストレスからくる過敏性腸症候群ということでした。

緊張をやらわげる漢方を処方され、1日3回食前にとりました。

痛くなったら、なりそうな時、不安な時は飲んでねと言われ、

ただ気持ちの問題だったのかはわかりませんが、効いていたような気がします。

 

それでも、1ヶ月に1回はカウンセリングに通い続け、

高校に無事合格はできましたが受験日もやっぱりお昼ご飯を食べた後は、

午後のテストの前にトイレにこもりました。

漢方の量、カウンセリングの頻度は減っていきましたが、

高校3年を卒業するまで、心療内科に通い続けました。

 

成長すると共に痛くなった時のコントロールが出来てきました。

それでも、トイレに行きづらい環境がやってくるとやはり腹痛と下痢がやってくることはありました。

大学生になり、実家を離れ、漢方・カウンセリングなしで

緊張/下痢とも上手く付き合えるようになってきたなと感じていましたが、

卒業制作に追われる頃、下痢ではなかったんですが、突然、お腹が痛くなることがありました。

チクチク刺されたような痛みで、大きな病院で診てもらうことになりました。

 

診断結果はまたもや過敏性腸症候群。

ストレスからくる腹痛でした。

また漢方の再開です。

卒業制作が終了すると同時に、漢方にお別れを告げました。

 

現在30歳。

もう薬を飲むことも、カウンセリングを受けることもなくなりましたが腹痛はやってきます。

緊張して不安になれば下痢になります。

でも、上手く付き合えるようになりました。

どうしてもお腹痛くなりそう日があれば、前日から食べ物や生活サイクルに気をつけたり、

映画館では出来るだけ通路側に座ったり。

工夫をして、長い目で付き合い、リラックスするのが一番大事なのではないのかなと思う毎日です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

コメント

お名前 *

ウェブサイトURL