便秘は引き起こす原因の違いによって
気質性便秘と機能性便秘の
2つのタイプに分類することができます。
気質生便秘とは他の病気が原因で起こる便秘のことで
その病気の治療が必要となります。
一方、機能性便秘とは大腸の運動機能が原因となる便秘のことで、
そのうちの一つに痙攣性便秘が含まれます。
腸の働きは交感神経の優位な状態が続くと
腸の筋肉が収縮を繰り返すことによって
便を動かす運動である蠕動運動が止まり痙攣を起こしやすく、
便が中に留まってしまいます。
逆に副交感神経の優位な状態が続くと
蠕動運動が活発化し過ぎて下痢を起こしやすくなります。
この様に自律神経のバランスが崩れた時に
起こる便秘のことを痙攣性便秘と言います。
痙攣性便秘の症状には次のようなものがあります。
まず、便秘と下痢を交互に繰り返すのが大きな特徴です。
また、腸が痙攣を起こすことで腸内の圧力が上がり、
お腹の張りや下腹部痛があります。
この症状は多くの場合排便後に快方に向かいます。
さらに、便意は感じられても蠕動運動が止まった状態のため
なかなか排便できなかったり、コロコロとしたとても硬い便の場合が多く、
排便後も残便感を感じる傾向にあります。
上記のように痙攣性便秘は自律神経の乱れが原因はなので、
便秘薬などの薬物治療には注意が必要と言われています。
また、不溶性食物繊維の摂取は大腸への負担が大きいので、
水に溶けやすい食物繊維を摂取する方が良いと言われています。